木曽の浮世絵になった「小野の滝」と浦島太郎伝説「寝覚の床」を散歩

木曽の浮世絵になった「小野の滝」と浦島太郎伝説「寝覚の床」を散歩

木曽の上松(あげまつ)にプラっと行ってまいりました!

 

今年は梅雨の時期が長かったせいで「小野の滝」の水量がたっぷり!

「小野の滝の瀑布(ばくふ)」

と言われるだけの迫力をバッチリ見ることが出来
て、爽やかな水しぶきにスーッとしました。

 

近くには、浦島太郎伝説の「寝覚の床(ねざめのとこ)」があり、

これまた気軽に楽しめるスポットです!

 

小野の滝!浮世絵の木曽八景

 

葛飾北斎や安藤広重の浮世絵に描かれたこともある「小野の滝」

 

 

30mくらいの滝ですが、水量が多く水が本当に澄んで綺麗です。

 

日差しの角度で木漏れ日で虹ができて、

滝と虹の合わせ技の景色が見れたらラッキーです!

(わりと見れますが!)

 

国道19号線と線路と滝

 

車で走っていると「小野の滝」は国道19号線の脇にチラッと見えます。

 

 

「あれ?今、滝があった?」

というくらい真横に見えますが、一瞬です!

国道19号線とJR中央本線が隣接していて、

その線路の奥に滝がド~っと噴き出しています。

 

線路と滝のコラボは珍しい風景だと思います。

 

昔の風景からは、

景観は線路建設によって損なわれたかも知れませんが、

時代の流れを感じれるコラボレーション!

 

3.4台ほど停まれる路肩があるのでプラっと見れますよ!

 

かわいい御堂

 

御嶽信仰の行者達の水行の場所でもあったので、

「小野の滝」の脇に、かわいい不動尊の御堂.石碑.常夜灯が建っています。

 

 

「小野の滝」で水しぶきを浴びて、不動尊をお参りして

(お賽銭OK)

お清めも、いい散歩じゃありませんか?

 

寝覚山「臨川寺」

 

 

次にプラっと向かったのは「寝覚の床」!

「小野の滝」から車で塩尻方面に2.3分。

その前に、昼食を食べるために蕎麦屋さんに入りました。

 

親切な食堂「中村」さん

 

「小野の滝」から、わずかなところに食堂「中村」さんを見つけました!

天ぷらそばと五平餅と親子丼!美味しくいただきました。

 

 

おかみさんに「寝覚の床」の行き方を尋ねたら、
親切に教えてくださいました。

すぐそばの信号に
「臨川寺」があり、そこの展望台から見れると聞き向かいました。

 

 

受付があり、入館料があり
住職が受付でご案内してくださいました。

「猿にくれぐれも気をつけてくださいね!
朝、いましたから!」

心の中で

「どうやって気を付けるんだ?」

と思いながら入館し、いざ「寝覚の床」に出発!

 

浦島太郎伝説の寝覚の床と御堂

 

 

住職から手渡されたパンフレットに「木曽の上松に浦島太郎伝説がある」と書いてあり興味深々で階段を降りて川に向かいました。

パンフレットの浦島太郎伝説の内容は、
【竜宮から帰って来た浦島太郎は寄る者もいなくなり放浪の旅の末、木曽の山奥にたどり着きます。
美しい景観に心洗われ、この地で玉手箱を開けて老人の姿になります。

そこで初めて覚めた気持ちになった・・・
それで『寝覚の床』と名付けられたと言われています。
この地に太郎は御堂を建てました。
太郎が残した弁財天像や釣竿を祀ったのが「臨川寺」の始まりと伝えられている。】

 

確かに素晴らしい景観に猿のことなど忘れてしまいました。
(ときどき思い出しキョロキョロしましたけど・・・)

浦島太郎伝説のことも重なり川の真ん中の巨大な巨石に建っている御堂が不思議な風景に感じられました。

 

 

まとめ

 

「寝覚の床」は江戸時代には中仙道随一の名所と言われ、松尾芭蕉や正岡子規などの文人もこの地を訪れています。

「小野の滝」も国道19号線脇にひっそりとあり、文人墨客の心を掴む荘厳さを感じます。

浦島太郎は浜辺で玉手箱を開けたのかと思っていましたが、海から一番遠い山奥で開けたと思うと浦島太郎の童話も別の見方ができますよね!
きっと、寂しくて海から離れたところへ行きたかったんじゃないかと思いながら風景を見てみるのもいいんじゃないでしょうか。
「よくここまで旅をしてきたなあ」って考えながら。

ちなみにお子様が一緒でも臨川寺から「寝覚の床」に向かう途中に「寝覚の床美術公園」があって遊べてオススメです!